トート版タロットカード(トートタロット)を開封
厳密にはオラクルカードではないけれど、届いたトート版タロットカードを開封したので、オラクルカード的な使い方をしてリーディングしてみた。
トートタロットの印象
トート版タロットカードは、魔術師にして登山家のアレイスター・クロウリーが作ったデッキだ。彼の破天荒な性格もあり、ライダー版タロットカードと比べて天才肌なデッキだと聞いていた。実際そんなイメージがある。
絵柄は幾何学的なものが多い。どこかキュビズム的な絵もある。この独特な絵柄もあり、人を選ぶデッキだと言うが、自分はむしろこの絵柄が好きで購入した。
タロットカードにはオラクルカードのようなスピリチュアル要素はなく、ただ事実に照らして「こうだよな?」「このままいくとこうなるけどいいの?」と言ってくる感じ。
オラクルカードを持つ身としては、現実的・客観的に現状を分析したいときにこのタロットカードが使えると思った。
トートタロットで最初のリーディング
「タロット占い」は不慣れであり、知識も乏しいので、今回はオラクルカード的に使い、絵柄の印象から直感でリーディングをしようと思う。オラクルカードを開封した時と同じ三つの質問をした。
オラクルカードの場合はリーディング前に軽いお祈りや浄化をするが、今回は特にしない。このタロットカードならしなくても大丈夫だと感じたからだ。
リーディングの結果としては、実に客観的な答えだなと思った。意図やアドバイスが入らないので、本当にカードから見た様子をそのまま伝えてくれている感じだ。
なぜ私の元に来たか
ディスクの8(Prudence)
意味は「用心」。8つの鮮やかな花が葉っぱに包まれて守られている。ディスクは通常のタロットのペンタクルに相当する。
- 自分の才能や本質、可能性を隠している状態である
- 必要以上に隠したり、用心深くなる必要はない
- その才能の花が枯れる前に、存在していることを知らせる
- 結果が出るまで、慎重に大事に育んで待つこと
カップの5(Disappointment)
意味は「失望」。枯れた5つのカップ。しおれた花。水のない大地。
補足カードとして引いた。次の伝えたいメッセージが出た後で引いたので、そちらとも関連しているものとして逆算している。
- 快楽や欲望などが枯渇・減退してしまっている状態
- 才能や本質を隠したままでは、このように枯れていく
- 今まで本当に欲しいものが手に入っていない状態だった
- 満たされなかった「それ」を今こそ満たすとき
今伝えたいメッセージ
ワンドのクイーン
パワーと適応力のある女性。炎の中で豹を撫でる目を瞑った女性の絵。
- 自分が主導権を握ること
- しっかりとした情熱を心の中に持つ
- 寛大で、優雅に、かつパワーを持ってそこにどっしりと構えて居ること
- 自分の中に溢れるパワーを手懐け、飼い慣らすこと
- 安定感を持つこと。自分の領域を強化する
- 女性的な強さ。包容力
カップの6(Pleasure)
意味は「快楽・喜び」。ワンドのクイーンに関する補足カードとして引いた。地面から伸びる蓮から注がれる水でカップが光っている。カップの5が満たされた状態。
- 今まで満たされなかったもの(カップの5の状態)を満たすべき時が来た
- 分相応の、自分の本質や才能に合った喜びを手に入れることができる
- 精神面での充足を図る時期
- 地面から力を吸い上げる
- 自分に力を注ぎ込む
- しっかり力を根付かせる
私の第一印象
ソードの2(Peace)
意味は「平和」。真ん中でクロスした二つの剣。白い薔薇で二者を受け止めている。てんびん座の月。
- 「均衡状態」を保つのが得意
- 混乱状態を終息させる存在
- 別の意見や真逆の意見を上手く調和させる
- (妥協してでも)崩壊や争いを起こさない平和主義
- 悪く言えば優柔不断。どちらか一つを選ぶこと・主張することが苦手
隠者
意味は「独りであること」。後ろ向きの隠者がランプを持っている。その光からは目を背けている。
- よく内省し、考える人
- 用意周到である
- 世間や外の世界に魅力を感じられず、自分の世界を大事にする
- 神経質・神経過敏
- 一人で考えることで深みを知る。孤独な時に色々なものを得る
- 悪く言えば引きこもりがち。仲間や理解者は少ない、または関わらない
ボトムメッセージ
ディスクの6(Success)
意味は「成功」。幾何学模様の組み合わせ。惑星記号がちりばめられている。
- 自分を認めること
- バランスを取り調和していくこと
- 物質的な成功は精神を満たすとは限らないこともある
- 「成功とはこういうものだ」「成功のために絶対こうしないといけない」という固定観念やエゴにとらわれないこと
- 望みに対して行動することで「成功」する
- それが自分にとって「成功」だと思うのなら、「それでよい」と認める
リーディング総括
オラクルカードとはまた違う新鮮な印象。特に解説書は付いていないので、WEBの解説を読みつつリーディングした。
特に第一印象は恐ろしいほど当たっており、ぐうの音も出なかった。オラクルカードと違ってタロットには「当たり・はずれ」が存在するというが、ここまでわかっていてくれるのであれば、相性は良好なのではないかと思う。
特別優しい言葉があるわけではないが、自分を見る鏡や客観的な意見として採用したいと思う。答えやアドバイスを与えるのではなく、ありのままの現状を見せて問いかけをしてくれる感じだ。
しかしながら、新しいカードを手に入れてがっつりリーディングすると、集中するせいか、急激に疲れて眠たくなる。とりあえず癒しの時間を取ろうと思う。